免疫力は、心の状態によって大きな影響を受けることが分かっています。
免疫には、「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があるのですが、「自然免疫」のなかで重要な働きをしている免疫細胞の一つが、「NK(ナチュラルキラー)細胞」です。
さて、NK細胞は、体内を常にパトロールしながら、ウイルスなどに感染してしまった細胞やがん細胞を次々に壊していく働きをしています。
特に、がん細胞を見つけて攻撃する免疫細胞としてよく知られています。
このNK細胞は、メンタルの影響を最も受けやすいという特長があります。
メンタルが脳へ、脳から免疫細胞へ影響を及ぼす
生きがいがあって、楽しく生き生きとした生活は、NK細胞の活性を高めます。
反対に、ネガティブな気持ちでものごとに対応していたり、他者に不満を抱えていたりすると、NK細胞の活性が下がってしまいます。
私たちは日常的に「好き」と「嫌い」を無意識に判断しているのですが、この心や感情の変化が、間脳という脳の一部に伝わると、間脳の働きが活発になり、「神経ペプチド」という物質がつくり出されるといいます。
「神経ペプチド」は、まるで感情を持っているかのように働き、たとえば「好き」「楽しい」と感じたときには「善玉ペプチド」となって全身に流れ、NK細胞を活性化させます。
反対に、「怖い」「つまらない」「ストレスがつらい」と感じたときには、「悪玉ペプチド」となって、NK細胞の活性を低下させてしまうといいます。
NK細胞は、ウイルスやがん細胞を日常的に攻撃し、体を守るために非常に重要な働きをしています。
ですので、このNK細胞の活性を高い状態に保つために、メンタルをできるだけポジティブな状態にしておくことが重要です。
ポジティブな思考を心がけ、「好き」「楽しい」と感じられるような状態にメンタルをコントロールすること、楽しく暮らせるように工夫することが、NK細胞の働きをよくしましょう!