悪循環を断つ”運動”
運動は、自律神経を整えるうえでも重要です。
デスクワークなどで長時間座ったままでいると、血流が悪くなって健康に悪影響があることはよく知られていますが、これは自律神経のバランスを崩すことにもつながるといいます。
この悪循環を解決してくれるのが運動です。
たとえば、デスクワークの合間に、自重でのスクワットやストレッチ、肩まわしなどのような簡単なエクササイズを行うことで、滞っていた血流が改善され、自律神経が整ってきます。
朝起きたときや、就寝前などに行うストレッチも、血流を促し、副交感神経の働きを高める運動になります。
【自律神経を整えるのに適した運動】ランニング?ウォーキング?
ランニングとウォーキングで、どちらが自律神経を整えるために適しているかというと、ウォーキングのような軽い運動のほうが適しているといいます。
■ランニングは✕
ランニングの場合、ウォーキングに比べて運動強度が高いので、呼吸が速く浅くなり、交感神経の働きが高まって、逆に副交感神経の働きが低下してしまうことになるからです。
■ウォーキングは◎
それに対して、ウォーキングの場合、運動強度が低く、ゆっくりとした呼吸ができるので、自律神経を整えるのには適しているといいます。
ハードな運動は、筋力や運動能力の向上のためには効果的ですが、自律神経を整える(副交感神経を優位にする)ためには適していないということです。
健康づくりや健康長寿のためか、体力や運動能力の向上のためかなど、目的に応じて運動種目や運動強度を選択することが重要です。