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2022/07/30カラダコラム

人体の構造を理解する

人間の関節には動きを作る関節(可動性関節)と、安定させるためめの関節(安定性関節)があります。
画像の赤い丸が可動性関節、青い丸が安定性関節です。
赤い丸の可動性関節は可動域が広くスムーズに動かせるのですが、青い丸の安定性関節は可動域が狭いので動かさないことによって安定性が増す関節で、無理やり動かすと動きのスムーズさが落ちてしまいます。
可動性関節と安定性関節が交互に配置されているため、体の構造上、積極的に動かしたい関節をうまく動かせていない場合、無理やり体を動かすために、動かしたくない関節に負荷をかけることになります。そうなると本来人体として想定していない体の動かし方になってしまい、パフォーマンスが安定せず、痛みや怪我につながってしまいます。
上記のことをもう少し具体的に解説します。
上半身の体の回転をスムーズにするためには画像右側「脊柱(側面)」の赤い丸にあたる胸椎(きょうつい)を使うことになります。ところが胸椎をうまく使えない場合、胸椎だけだと上半身をうまく動かせないので青い丸の腰椎(ようつい)を使わざるを得なくなります。胸椎は30~35°回転することができる関節なのですが、腰椎は5°しか回転しない関節のためその分負担がかかってしまううえに、うまく動かせないということになります。

スポーツ障害予防のために機能性を高めるべき関節

例えば、ゴルフはよくアドレスで8割決まるといわれているため、理想のアドレスを実現するための体づくりをすることが効果的といわれています。
※アドレスとは『ボールを打つ時の体の構え』のことです。アドレスは単なる前傾姿勢ではなく、常に変化し続ける足場や使用するクラブに対応した『足裏の重心の感覚』や『全身の関節角度の微調整』を必要とする高度なスキルです。

そのための下記3つのポイントを意識しましょう。

 

1.胸椎(きょうつい)と股関節をスムーズに動かせるようにすること

2.腰椎(ようつい)が極力動かないように固定できるようにすること

3.かつ胸椎・股関節・腰椎の連動性を高めること

 

トレーニングの効果は筋力向上だけではなく、「身体操作」=自由に身体を動かすことができる=脳を活性化する

という視点でも有効性があります。

ゴルフの上達はもちろんのこと、日常生活におけるパフォーマンスアップや健康増進にもつながるのでフィトネスは週1回は必ず行うようにしましょう!